ずっと楽しみにしていたこちら「刑務所のルールブック」を観終わったので、早速感想を書きたいと思います。
最近当たり作品多くて★5つの秀作でした(^^)/
「刑務所のルールブック」はその名の通り、刑務所を舞台に繰り広げられる、クスリと笑えてじんわり泣けるヒューマン・ドラマ。個性豊かなキャストがこれでもか!と出てきます。
有名野球選手から、元エリート商社マン、やくざ、チンピラ、詐欺師に殺人犯。まさに韓国版「塀の中の懲りない面々」を有名無名の個性派俳優たちが演じます。
あらすじ・キャスト・スタッフ
2017年制作 全16話
視聴率ケーブル歴代6位(2019/3)【ストーリー】
メジャーリーグ進出を目前に控えた韓国野球界のスター選手キム・ジェヒョク(パク・ヘス)は、妹に乱暴を働こうとした男を捕まえようとして重傷を負わせてしまう。
誰もが正当防衛が認められると信じていたが、ジェヒョクを待っていたのは、まさかの実刑判決だった。
西部刑務所に移送されたジェヒョクは、殺人罪の元ヤクザ キム・ミンチョル(チェ・ムソン)、麻薬におぼれる財閥2世ユ・ハニャン(イ・ギュヒョン)、詐欺罪の元エンジニア カン・チョルドゥ(パク・ホサン)、傷害致死罪での元陸軍大尉ユ・ジョンウ(チョン・ヘイン)など個性豊かな面々と同室となる。
親友で刑務官のジュノ(チョン・ギョンホ)と面会に訪れる元恋人のジホ(クリスタル)を心の支えに刑務所での生活をスタートさせるが…。【キャスト】
パク・ヘス:キム・ジェヒョク役:「六龍が飛ぶ」「青い海の伝説」
チョン・ギョンホ:イ・ジュノ役:「ミッシングナイン」「純情に惚れる」
クリスタル(f(x)):キム・ジホ役:「ハベクの新婦」「相続者たち」
チョン・ヘイン:ユ・ジョンウ役:「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」「あなたが眠っている間に」「ある春の夜に」
キム・ソンチョル:ポプジャ役「アスダル年代記パート1,2」「アスダル年代記パート3」【スタッフ】
演出: シン・ウォンホ「応答せよ」シリーズ
脚本 :チョン・ボフン
何よりも絶妙なキャストが最高!
大好きな「応答せよ」シリーズのスタッフが再集結と聞いて、本当に楽しみにしていたドラマです。
更にチョン・へインも出演しているとは!さすが、ネクスト・ブレイク俳優を見つけるのが大得意な「応答せよ」スタッフ♪
訳ありの受刑者(って、基本的にみんな訳ありですが)、ユ大尉を演じたチョン・へイン→「応答せよ」ではパク・ポゴムだった「ネクストブレイク・イケメン俳優枠」ですね(*´з`)

チョン・へイン以外にも目が離せないキャストが大勢出ています。
まずは主演のパク・ヘス。
「六龍が飛ぶ」でイ・ソンゲ将軍の側近役、武骨な軍人を演じていたのが印象的でしたが、それ以外は言われてみて初めて「あー、あれは彼だったのか」という脇役ばかり。
その彼が主演というのは大抜擢ですね!これが彼の初主演作だと思います。
メジャーとも契約する有名野球選手という役どころ、彼の立派な体格が説得力がありました!野球しか知らない世間知らずなところ、のんびりとした性格ながら実は強い信念と正義感を持つ男、ぴったりでした。
それまでのキャリアや知名度ではなく、オーディションで「この役をやったら一番輝く人」をキャストに選んでいるのが本当によく伝わります。
同じシン・ウォンホPDが制作した「応答せよ1994」では、それまで脇役俳優だった決して2枚目とは言えないチョン・ウを主役級に大抜擢。←みんな大好きスレギオッパは大ブレイクしましたね。
「応答せよ1988」ではオーディションでこれまた無名に近かったリュ・ジュンヨルを見い出し、なんとパク・ポゴムの恋敵に据え、これも大成功。(後日談で、このパク・ポゴム役にチョン・へインもオーディションで最後まで候補に残っていたそうです。)
応答せよシリーズはYoutubeでオーディションの動画がたくさん出回っていますが、俳優達の「どうしてもこのドラマに出たい!」という意気込みがすごく、シン・ウォンホPDの作品が俳優達にとって成長とブレイクの登竜門だということがよく分かりました。
実際このドラマには、それまでTVではなく舞台中心に活動していた無名俳優さんたちが大量にキャスティングされたようです。
これを機にブレイクしそうな俳優さんが大勢いました。

↑相関図KNTVのHPよりお借りしました
この中ではユ・ハニャン(へロリン)を演じたイ・ギュヒョンに私は大注目です!
「トッケビ」や「秘密の森」「花郎(ファラン)」にも出ていたようなのですが、どのドラマも観た私も気づかないほどのカメレオンっぷり。
本ドラマでもハニャンの麻薬中毒で朦朧としている時と、正気の時の変わりようが見事です。彼も今までTVではちょい役、脇役専門だったようなので、今後の出演ドラマが楽しみです♪
ユ大尉を演じたチョン・へインはドラマ中盤に登場するので、最初はいきなりのイケメン登場で少々浮いていた気もしましたが、徐々にこのドラマの世界の住人になっていき、ドラマ終盤ではなくてはならないキャストの一人に。さすがです💛
ハニャンとユ大尉の同級生コンビのからみが大好きでした↓

あとはポプジャ役、 少年期から刑務所を出たり入ったりしている「刑務所の申し子」は初めて観るキム・ソンチョル。彼もまたミュージカル出身の実力派。
ジェヒョクを慕って何かと世話を焼く彼の演技も光っていました!

↑キム・ソンチョル。この後「アスダル年代記1,2」「アスダル年代記3」では大役ゲット!!
そしてヒロインにはこれまた意外なクリスタル!
クリスタルと言えばアイドルグループf(x)のメンバーで、最近では「ハベクの新婦」で水の女神役を演じていました。一言で言えばクールビューティー。あまり感情を露わにするタイプではないイメージでしたが、このドラマでは泣くは笑うわ酔っぱらうわ、ほんとーに表情がコロコロ変わり、普通の恋する女性を思いっきり情感豊かに演じています。
めちゃくちゃ可愛い!まさに女優として開眼した感じです。
「応答せよ1994」のコ・アラもあのドラマで間違いなく成長したし、クリスタルも「このドラマで一皮むけたい!」という意気込みを感じました。

あと個人的に久しぶりにチョン・ギョンホをみて、嬉しかったなぁ♪
彼は「犬とオオカミの時間」で結構好きだった俳優さんですが、一時期売れっ子だったのに最近ではすっかり見なくなっていたのがこのドラマでは準主役ともいえる大役、なんだか嬉しい(^^)/
主演がほぼ無名のパク・ヘスさんで、それをそばで支えるのはチョン・ギョンホってのが、また絶妙なキャストだなぁ。頭が切れてクール、それでいて情に厚い男前刑務官ジュノオッパ、カッコよかった♡

あと、いつも絶対嫌な奴、どんなドラマでも悪役だったチョン・ウンインさんが良い人役だったのもすごくツボでした↓

他、キャストについて語るときりがないですが、クセの強い演技力抜群の名優たちがこれでもかーと揃っているので、わが麗しのチョン・へインもかすんで見えるほどでした(笑)
1話1時間半の超濃密脚本
刑務所内の日常と人間ドラマが軸として描かれます。ちょっとした人の「心の機微」を丁寧に描き、人生の切なさ虚しさ、時には真逆の人間っていいな人生って捨てたもんじゃない、と思わせるエピソードを散りばめた脚本が本当に見事です。
大真面目かと思いきや、拍子抜けするほどコミカルだったりもしますが、物語全般に言える事は人間に対する眼差しの優しさです。
人間は誰もが誰かの優しい一言に、何気ない一言に支えられ生きているということを、改めて考えました。
私は人を支えられる一言を、どれだけ言えているかな?
そんな事を考えながら、決して絵面が良いとは言えない中年のおじさんたちの会話のやりとりに、何度も泣かされながらドラマを視聴しました。

↑この絵面で泣けるってすごくないでしょうか?笑
まとめ感想
基本的には大事件は起こらず、これもまた「応答せよシリーズ」と一緒です。
人生のどん底のはずの刑務所で繰り広げられる人間ドラマは、思いのほか軽妙で絶妙な笑いも提供してくれます。が、同時にそれぞれの切ない過去や絶望と悔恨、再起や挫折といった様々な感情もきちんと描かれ、硬軟取り混ぜた極上の人間ドラマとなっています。
視聴後は、応答せよシリーズと同じく、完全にロスってます。彼らの会話、生活、引いては人生を、もっともっと見たかったなぁ。全ての登場人物が愛おしいドラマです。是非。
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