★★★★4つ星ドラマ

【ある春の夜に(春の夜)】視聴感想 チョン・へイン主演

ある春の夜に 感想

7月12日(金)の夜にNetflixで配信が始まった「ある春の夜に(春の夜)」、本日7月14日(日)に全16話完走ですww
二日間の睡眠時間限りなく削りました。二日で16話。我ながらよくやるわ(^^;)

よくおごってくれる綺麗なお姉さん」と同じスタッフがチョン・へインを再び迎えての制作した「ある春の夜に」、すごーく期待していましたが、その期待を裏切らない心に染み入る秀作ラブ・ストーリーでした。

「ある春の夜に」という題名通り、ある春の夜に静かに始まった、ひとひらの桜の花びらのような繊細な物語。

「よくおごってくれる…」の作品性を引き継ぎつつ、それを更に突き詰めて昇華させたようなリアルな描写と脚本は何も大事件は起きず、ただただ普通の男女の恋愛とその家族の心情と日常をひたすら丁寧に描いて、それで面白いドラマを作れるのだ!という、制作陣のある種の挑戦というか、美学のようなものを感じるほどでした。

おりたか
おりたか
私の評価星4つのおすすめドラマです!
よくおごってくれる綺麗なお姉さん
「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」視聴感想胸キュン必至!!仕事に恋に行き詰まるアラサー女性の前に現れたのは、「弟の友だち」だった。「ヌナ」に恋する年下男を人気沸騰のチョン・へインが好演!恋する二人の爽やかでリアルなラブ・ストーリーを凝った演出・映像・カメラワークでスタイリッシュに綴ったドラマです!...
【刑務所のルールブック(賢い監房生活)】あらすじ&感想・個性派キャスト勢ぞろい!「刑務所のルールブック」の視聴感想。最近当たり作品多くて★5つの秀作でした(^^)/「刑務所のルールブック」はその名の通り、刑務所を舞台に繰り広げられる、クスリと笑えてじんわり泣けるヒューマン・ドラマ。韓国版「塀の中の懲りない面々」を有名無名の個性派俳優たちが演じます。...

「ある春の夜に(春の夜)」あらすじ・スタッフ・キャスト

2019年韓国MBC

【あらすじ】
「恋人がいるかもしれない…―それでも、わずかな可能性に賭けていたい。」

シングルファザーのジホ、結婚間近の婚約者がいるジョンインは、偶然の出会いから知り合い、徐々にお互い惹かれあうようになる。しかしそれぞれに一歩を踏み出せない理由を抱え、「友だちでいよう」と恋を踏みとどまるのだが…。

初めての出会いは偶然。二度目の出会いは必然。雪が舞う春の夜、運命に引き寄せられた2人は、すべてを変える恋に落ちる。

【キャスト】

  • ハン・ジミン(イ・ジョンイン)
  •  チョン・ヘイン(ユ・ジホ)「トッケビ」「刑務所のルールブック
  • キム・ジュハン(クォン・ギソク)「金子文子と朴烈
  •  チュ・ミンギョン(ジョンイン妹:イ・ジェイン)
  •  キム・チャンワン(ギソク父:クォン・ヨングク)

【スタッフ】
監督: アン・パンソク[よくおごってくれる綺麗なお姉さん][密会]
脚本: キム・ウン[よくおごってくれる綺麗なお姉さん]




どちらの作品にも共通するテーマは「障害のある恋」

「ある春の夜に(春の夜)」は、障害を乗り越えて幸せになろうとする男女の物語です。

「よくおごってくれる・・」では年齢差と主人公の家庭環境がその障害でしたが、今作ではチョン・へイン演じるジホは訳ありのシングル・ファザーでなんと子持ち。ハン・ジミン演じるジョンインは長年付き合った婚約者がいる。

そんな二人が出会い、恋に落ちてしまいます。

現実でもこれくらいの障害=ハードルは誰もが多かれ少なかれ抱えているので、すごくリアルですよね~

さて、二人ともそんな状況にいるので、お互いなかなか一歩が踏み出せません。片方が歩み寄れば片方が下がり、もう片方が勇気を出せば、もう片方が尻込みする…。相手の事、家族の事、色々な事情を汲みすぎる大人ならではの切々とした恋愛が静かに始まります。

自分を押し殺して生きてきたジホをチョン・へインが熱演

チョン・へインはやっぱり逆境に置いてこそ輝く~ww

「よくおごってくれる・・」では年上ヌナに振り回されながらも頑張る男子、「あなたが眠っている間に」ではひたすらに自分の気持ちを押し隠す切ない片思い、「刑務所のルールブック」では身に覚えのない殺人事件の犯人とされ、そして今作では思い通りにならない人生で、シングルファーザーとして自分を押し殺して生きているジホ。

どの作品でも苦悩して耐える姿が、そしてある瞬間にふと耐えて抑えてきた気持ちがあふれてしまうチョン・へインの演技が大好物です💛

ある春の夜に 感想↑まだ物語序盤、この二人の座る位置が心の距離をもあらわす・・・

ある春の夜に 感想↑白衣がお似合い♪

ハン・ジミンは「屋根部屋のプリンス」と「ジキルとハイドに恋した私」を観た以来ですが、今作の自己主張が強くはっきりと物を言うジョンイン役が一番好きでした。

しばらくみないうちに、ラブコメ脱皮して大人の女優さんになっててなんだかうれしい!

ある春の夜に 感想

物語が後半にゆくにつれ、チョン・へインとハン・ジミンも役に馴染んできて、このやりとりは台本にあるのかな?アドリブ?という自然な場面が多くみられて、お互いの気持ちを確かめ合った後のシーンはにやにやしっぱなしで観てしまいました(*´з`)

ネタバレしたくないので写真は控えます~




チョン・へインだけじゃない!出演者全てがうますぎる

このドラマはキャスティングに相当力を入れてます!もう隅から隅まで全くスキのないキャスティングが見事。

↓「画面の中にいるだけ」で完璧な、愛くるしすぎるウヌくん。

ある春の夜に 感想

↓ジョンインの婚約者、登場した瞬間から「コレジャナイ彼氏」感が満載のギソクを演じたのはキム・ジュンハンさん。未練と執着を経ての諦観の演技、見事でした。

そういえば「金子文子と朴烈」でもいい役やってた!ある春の夜に

↓かっこよくないわけじゃないけど、やっぱりコレジャナイ…💦ある春の夜に↓ジョンインの妹、フランス帰りの自由人ジェインを演じたチュ・ミンギョン。

淡々とした絵面に彼女が登場するとなぜか風穴があいたようにす~っと風が通る。そんないい女優さんでした!ある春の夜に 感想

↓そんなジェインといい雰囲気になる、チョン・へインの親友役イ・チャンウ演じるヨンジェ。実は脇役の中で彼が一番気になった!

公務員試験の予備校通いをする、チョンへインの友人役で全然かっこよくないけど、でも登場人物の中で一番良識があり、情が深く、友人思いで、そんなキャラのせいか、だんだんと彼がカッコよく見えてくる不思議

ある春の夜に 感想

↓ジョンインの姉、美しきアナウンサーを演じたのはイム・ソンオン。親のいいなりの結婚で決して幸せと言えず、妹には自分で自分の結婚を選んでほしいと望んでいる。

ある春の夜に 感想

↓「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」ではヒステリックで自己中な母親が本当にストレスでしたが(笑)、あの母親が評判よくなかったのか、今度のお母さんはとにかくいつも娘たちの味方です!

もう母が亡くなっていない私は、お母さんと姉妹のやりとりでずっと泣けたなぁ。よくおごと同じキル・ヘヨンさんが演じました。キル・ヘヨンさん、いいお母さん役出来て良かったねww

ある春の夜に 感想

↓ジョンインの義兄、DV夫もなぜか最後は憎めない。このイ・ムセンもうまかった!ある春の夜に

↓ジホの上司の薬剤師を演じたソ・ジョンヨン。ジホが困ったときには「ヌナ」と呼ぶ人。
私もヌナって呼ばれたい~

ある春の夜に 感想

この他、ジホの両親やジョンインの父親、ギソクの父親役、ジョンインの友人。隅から隅までとにかく芸達者な面々で、このドラマの「リアリティ」を支えていました。




観る人を選ぶドラマかも

でも、これはもしかすると観る人を選ぶのかも??

はっきり言って地味な話です。余韻を残す演出のでせいでカメラの長回しが多く、ストーリー展開も決してテンポが良いとは言えず、どこまでもじっくりです。

主人公二人以外の登場人物達の丁寧な描写もかったるく感じて、つまらないドラマだと思う人もいるかもしれません。

「よくおごってくれる・・」の方が色々とドラマチックだったので(あのあり得ない元彼とヒステリックなお母さんのせい?)比べると物足りない人も多いかと。

しかし私の琴線には触れまくりで、面白くないドラマは結構短気に早送りしてしまいたくなる私が、珍しく最初から最後まで一場面も、たった一言のセリフも見逃したくなく、見入ってしまいました。

13~15話くらいで、ちょっとジョンインの気持ちに共感できなくなってしまい、んん!と思ったものの、その後持ち直してラストも「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」よりもずっと後味の良い、とても好きな作品でした。

何が幸せなのか、決めるのは自分。幸せにしたりされたりではなく、一緒に幸せになるんだ!という二人の姿に、自分もそうあろうと改めて思いました♪

じっくりしっとり、大人の染み入る恋愛にどっぷり浸りたい方、是非!

この記事が気に入ったら一番下の「いいね!」ボタンをぽちっとお願いします(^^)/
励みになります♪

159

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。