韓国映画

映画「監視者たち」視聴感想 ハン・ヒョジュ主演 

韓国警察特殊犯罪課で凶悪犯の行動監視を専門とする“監視班”(架空の組織)を舞台とした、サスペンスアクション。

韓国では2014年、観客動員数500万人超えを記録した大ヒット作で、香港映画(2009年の『天使の眼、野獣の街』)のリメイクだそうです。

ただ愛する仲」で2pmのジュノに激はまりしてしまったので、これが彼の俳優としてのデビュー作と聞いて今更ながらの視聴でした。

が、ジュノは抜きにしても完成度の高い娯楽アクション映画で、内容も他の出演者も何も知らないままにUnextで思い付きで探して観始めたのですが、すぐに引き込まれ2時間あっという間でした!

ちなみにジュノの出演は合計7分!




あらすじ・キャスト・スタッフ

【ストーリー】
ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)はずば抜けた記憶力と鋭い洞察力、そして驚異的な集中力を備えた刑事。そんな彼女が新人として配属されたのは、韓国警察特殊犯罪課(SCU)内で凶悪犯の行動監視を専門とする“監視班”だった。

そこにはベテラン班長のファン・サンジュン(ソル・ギョング)やムードメーカーの通称“リス”(ジュノ)などユンジュと同じ特別な能力の持ち主が集まっていた。

監視班のメンバーは、決して顔を明かさず、自分につながる証拠も残さない武装犯罪グループの冷酷なリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)の追跡捜査を通して、徐々に絆を深めていく。しかしジェームズは抜群の頭脳と高度な戦略で、彼らの監視網を毎度くぐり抜けてしまう。
サンジュンらはあらゆる手を尽くしてジェームズを見つけ、彼の犯罪を阻止しようと試みるが…。

【キャスト】
チョン・ウソン(『私の頭の中の消しゴム』 「ATHENA-アテナ-」)
ハン・ヒョジュ(『王になった男』 「トンイ」 「華麗なる遺産」)
ソル・ギョング(『シルミド/SILMIDO』 『TSUNAMI -ツナミ-』)
ジュノ (2PM)「記憶」「キム課長とソ理事」「ただ愛する仲」「油っこいロマンス

【スタッフ】
監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
脚本:チョ・ウィソク

構成、カメラワーク、映像、全部かっこいい

映画の冒頭シーン。

登場人物たちの状況も、いったい彼らが何者で何が目的で動いているのか一切分からないままに、いきなり緊迫感のある「監視するもの」「監視されるもの」の攻防がテンポよく描かれてゆく。

このシーンで主人公である”子豚”(ハン・ヒョジュ)の特殊能力、映画のタイトル「監視者たち」の仕事とは何なのか、そしてそこで働く人々の人間関係などが一気にわかっていく構成がすごい!

カメラワークも映像もスタイリッシュで、次々と画面に出てくる登場人物皆が、例えそれがヨレっとした服を着ているふつーのおじさんでも、かっこいいです(*´з`)

チーム長、ソル・ギョングさん。
ふつーのおじさん風でも隠し切れない「只モノではない感」↓

ハン・ヒョジュの透明感!

何よりも主人公のハン・ヒョジュが「警察の特殊犯罪課の刑事」という役に、なんの違和感も無くはまっているのが驚きでした。

恋愛ドラマでかわいらしいヒロインを演じる彼女しか知らない私は、

え?彼女が主人公なの?刑事?

(と、それすらも知らずに視聴開始した💦)と一瞬戸惑いましたが、彼女の持つ唯一無二の透明感が、この役に不思議と説得力を与えていていました。

ふんわりしたイメージだった彼女が、よく似合う無造作なボブヘアで、いつもの育ちの良いお嬢さん風から脱却した、かっこいい演技を見せてくれました。

華があって、そこにいるだけで映えるな~。これが女優か。




ジュノ演技初挑戦

かっこいいと言えば、ジュノもすごくいい役でした!

しかし2枚目ではなくどちらかというと3枚目な気がしましたね~。

笑顔は可愛くても仕事は出来る監視班のムードメーカー!という役どころで、出演シーンは主要キャストに比べると短いですが、抜群の存在感で、これが一気に役者としてブレイクしていく最初の第一歩となったのですね~。

多くの若手俳優が欲しがったというこの役、それを聞いてどうしてもやりたいと思ったというジュノ。↓オーディション受かってよかったね~。

しかし受かった後も上手くやれるか心配で、キャスティング変更されるかも、と周りの人にもあまり映画の事は言わなかったそうですww。

公開日が決まってやっと知人にメールで知らせた時も

「括弧で(僕はちょっとだけ出てます)と知らせた笑」

だって。かわいいわー

「ちょっとだけ出てます」というようなチョイ役じゃないです。出番短いけど重要な役!

ジュノはこれが演技初挑戦だったとのことで、このオーディションに受かった事を、自分の人生の「神の一手」だった、と後々語っています。http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2067396
(↑こちら、いいインタビュー記事でした。)

チョン・ウソンの無駄遣い?

チョン・ウソンが初の悪役に挑戦したという事でも話題になったようです。

ネタバレは避けたいのですが、ワタシ的にはこのチョン・ウソン演じる悪役の描き方が実に単調な気がして、「これじゃあチョン・ウソンの無駄遣いじゃ?」という気もしませんでした。頭の切れる冷酷な犯罪者、というキャラクターにはぴったりでしたが、セリフも極端に少なく、これといった見せ場もなかったような。

監視班のリーダー、ソル・ギョングさんがものすごく人間臭く、熱を持ったキャラクターとして描かれていたので、その対比としてこうなったのかも知れませんが、二人を同等に描いてもう少しチョン・ウソンのキャラに色を与えても良かった気がします。

2時間息もつかせぬ展開で、テンポよく楽しめました!
まぁ観終わってみると、「何てことない話だったな…」とちょっと思わなくもありませんが(^^;)

「10人の泥棒たち」のようなあっと驚く展開や、もうひとひねり何かあれば、何度も観たい映画になったかもしれませんが、それでも娯楽映画として十分おススメです♪

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POSTED COMMENT

  1. てな より:

    初めてコメさせていただきます。私もおもしろく観ました! 早口でクールビューティー風
    のハンヒョジュさんがやはり新鮮でした。少しだけどアクションもあったし。
    そして、私も今年になってから「ただ愛する仲」を観てジュノくんのファンになって、その後
    「メモリーズ追憶の剣」「監視者たち」「二十歳」と彼が出演する映画を観ました。
    「監視者たち」ではイケメン扱い、「二十歳」では不細工扱い(両方とも登場人物のセリフの中
    で言われてた)と、ジュノくん、なんて便利なお顔かしらと思いました(^.^) きっと採用する側の方々は、そういう俳優さんの方が使いやすいですよね。
    それから、80才を越えた私の母は、以前観た「キム課長」のソ理事と「ただ愛」のガンドゥが
    同じ俳優さんだとわからなかったらしいです。同一人物だと知ってから母が言うには、
    ソ理事よりガンドゥが10才くらい若く見える、とのことでした。私はまだジュノくんを好きに
    なる前に「キム課長」を観たのですが、そのときは特徴ある声が気になったのに、
    「ただ愛」のときは第1話から全く気にならなかったんです。ソ理事が悪役だったからかな~
    なんて思いました。衣裳や髪型などでこちらの見方も変わるのは確かだけど、醸し出す雰囲気とか、演技力でずいぶんこちらの感じ方も変わるのだろうと思います。
    「ただ愛」を見始めたときはまだファンではなかったから、ファンの欲目ということでもないと
    思うので(^.^)

  2. oritakalog より:

    てなさん初めまして~
    コメントありがとうございます♪

    てなさんも「ただ愛する仲」でジュノにはまりましたか!私も配信で何の期待もなくみたこのドラマで俳優としての彼の魅力にどはまりしてしまいました。

    声の件、「キム課長」の時から言われていたみたいですが、かれは滑舌がすごく良いらしいです。私は韓国語がさっぱりなのでよく分からないのですが、どこかの記事で、演技をする時も話し方は一番意識する、と言っていたのを読んだで、そこが彼なりの演技の要なのかもしれませんね。

    確かにソ理事とガンドゥでは全くの別人!お母様が分からないのも理解できますww 顔立ちだけで言うとふつーですよね。イケメンにも不細工にもころんじゃう顔立ちで、役者としての幅が広そうです。

    ただいま兵役中で彼の新作がないのが残念ですが、「妓坊の朗子」という主演映画が現在韓国では公開中らしく、日本で公開になったらすぐに観に行くつもりです。それも彼が不細工→イケメンと変容するのが話のキモらしく、楽しみです!

  3. てな より:

    お返事ありがとうございます(^-^)/
    ガンドゥ惹かれますよねえ(*´-`)
    はあーそうなんですねえ。母は韓国語がわかるのですが、私はわからないので
    滑舌の件は知りませんでした。ジュノくん、話し方をすごく意識して演技している
    のですね。もしかしたらソ理事とガンドゥでは話し方が違うのかも。
    俳優さんによっては、役柄によって歩き方を変えたり発声を変えたりする方も
    いらっしゃると聞くので、ジュノくんの役づくりにもいろいろ方法があるのかも
    しれないですね。
    私は彼のソロ曲まで聞くようになってしまったのですが、曲によって歌い方や声に
    クセやアクがあるなあ、と感じる曲と、心地いい声で、さらっと聴けるヒーリング系の曲
    に分かれます。音域とかの関係でたまたまそうなっているのかもしれませんが、
    そんな表現力あふれるところも魅力的です。
    あと、貼ってあったインタビュー記事、とても興味深く読みました!

    そして「妓房の朗子」、私もネットなどで予告編などを観ておもしろそうだなあ、と
    ワクワクしているんですが、もし日本で公開されても、地方なのでこのあたりの
    映画館ではきっと上映されないので、DVDになるのを気長に待ちたいと思います。
    もうその頃にはジュノくん活動再開してるかも(^。^;)
    不細工→イケメンと変容するのがキモなのは知りませんでした。
    おりたかさんおっしゃるように、「どっちにもころんじゃう」得なルックスですね。
    公開されたときの感想楽しみにしていますね(^.^)

    • oritakalog より:

      つい昨日「キム課長」よりも前のジュノ君出演作品、「記憶~愛する人へ」を観終わりましたが、ここでのジュノくんもまた違った魅力でしたよ♪
      1,2話くらいは演技が固い気もしましたが、後半に行くにつれ、のびのび演じているようでした!
      やっぱり声に特徴がある気がします。
      ソロ曲も聴いてるんですね~私もそろそろそこまで手を出してしまいそうです笑

      「メモリーズ追憶の剣」と「二十歳」をまだ観てないのでこれから機会があれば観るつもりです(^^)/
      またそのレビューも書くので是非遊びに来てくださいね~♪

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