★★★★4つ星ドラマ

Netflix「ミスター・サンシャイン」視聴感想

「ミスター・サンシャイン」視聴感想です。
Netflixが放つ全24話の大作大河ドラマです!

トッケビ」や「太陽の末裔」を手掛けたキム・ウンスクの脚本で、音楽・ロケーション、映像美にこだわりぬいて作られた何とも贅沢なドラマ。完全に世界配信を視野に入れたスケールの大きさはもはや圧巻!

1話数億円の制作費をかけたとの話も、映像を見ると納得でした。

日本でもこういうドラマを、NHKの大河ドラマ枠で制作すれば人気が出るのではないかなー?!と思うのだけど、どうでしょう、NHKさん?「六龍が飛ぶ」を観た時も思ったけど、これだけのスケールで50話という長さも予算も俳優も思いっきり贅沢できるドラマ制作枠はNHK大河ドラマ枠しかないと思うのですが、今の大河はドラマチックさが足りなさすぎる~

私の評価 星4つ、壮大なスケールの大河ラブロマンス

あらすじ・キャスト・スタッフ

【ストーリー】
1800年代後半から1990年代初頭にかけての日本での占領前の時代、貧しさと奴隷という身分のため両親を失った少年。追手から逃れるため祖国を捨てアメリカへ渡った少年は、アメリカで軍人として戦功を立て、捨てた祖国・朝鮮にアメリカ軍の将校として戻ってくることとなった。
そこで出会ったのは、腐敗した朝鮮の政治と日本の帝国主義を相手に、”義賊”として戦うことを選んだ、貴族の娘だった…。
戦時下の朝鮮、アメリカ、日本を舞台に、軍人と貴族の娘の、壮大な大河ラブ・ストーリー。

【キャスト】
ユージン・チョイ(Eugene Choi)役: イ・ビョンホン
コ・エシン役: キム・テリ
ク・ドンメ役: ユ・ヨンソク 「応答せよ1994」
工藤陽花役: キム・ミンジョン
キム・ヒソン役: ピョン・ヨハン「ミセン」「六龍が飛ぶ」

【スタッフ】
制作年 : 2018年
監督:イ・ウンボク「トッケビ」「太陽の末裔
脚本:キム・ウンスク「相続者たちトッケビ」「太陽の末裔」「シークレット・ガーデン」
韓国放送:2018.07.07~ 韓国tvN週末ドラマ




ミスター・サンシャイン 感想 ミスター・サンシャイン 感想

↑圧巻のロケシーン。ほんと、お金かかってます。

ミスター・サンシャイン 感想
↑こういう何気ないシーンにも衣装の色、花の色など常に絵面にこだわった演出がされ、素晴らしいです。

主演二人は20歳差・・・

主演は言わずと知れた、元祖韓流スター、イ・ビョンホン

9年ぶりのドラマ出演です。

ミスター・サンシャイン 感想

↑立ってるだけでも、歩くだけでも様になるかっこよさはさすが!

ミスター・サンシャイン 感想 ミスター・サンシャイン 感想
しかし本国韓国ではこのキャスティングは少々物議をかもしたようです。もちろん大作にふさわしい大スターですが、何しろ年齢が相手役のキム・テリとかなり離れている…。
その差なんと20歳。もはや親子。

私も視聴し始めたころはその差に少々違和感が…。しかもイ・ビョンホンは2014年に若いモデルの女の子とのスキャンダルがあり、あまり若い女優さんと絡むのはリスクが高い気が?!そのせいなのか、二人のラブシーンはかなりかなりプラトニックでした(笑)

そんなイビョンホンの相手役は気鋭の若手女優、キム・テリ。それまで主に映画で活躍してきた彼女はドラマ初出演にして初主演だそうです。

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私はこのドラマで初めて彼女を観ましたが、芯の強さと純真さを兼ね備えた、目力のものすごく強い女優さんでした。しかし童顔だなー。童顔の女優さんは年取ってからがどうかな~(余計なお世話?)




3人の男に愛され守られるキム・テリ

この話はラブ・ストーリーなのか?

どう考えてもユージン(イビョンホン)とエシン(キム・テリ)の国境を越えた壮大なロマンスがドラマの軸なのですが、やっぱり二人の年齢差のせいなのか、あまりにプラトニックな描写のせいなのか、二人のラブ・ラインでの萌えキュン度はイマイチだった気がします(^^;)

しかし!!彼女を愛するのはユージンだけではないのです~

二人目の男はク・ドンメ。

ユ・ヨンソクは私の大好きな「応答せよ1944」でチル・ボン役を演じた時からファンでした💛

今回は日本で長い時を過ごし、日本名も持つ韓国生まれのサムライ・ヤクザです。生い立ちも生まれも複雑なク・ドンメという男、自身のアイデンティティに苦悩し、いつもどこか死に急ぐ様に、「こじれた孤独な男性」がタイプの私はかなり萌えましたね。

にしても彼はあの可愛い目があまり憂いのある役に向いてないと思ってたけど、今回はそんな事は感じませんでした。長髪のせいかな?!笑

このどこか捨て鉢に生きるク・ドンメは、幼い頃に出会ったエシン(キム・テリ)を忘れられず、それが愛なのか憎悪なのか分からないまま、彼女に執着します。

↓ビジュアル的にもかなり私好みです!

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↓3人目はピョン・ヨハン演じるヒソン。

ピョン・ヨハンは「ミセン」「六龍が飛ぶ」で俳優としての地位を確固たるものにしましたが、今回は両班(ヤンバン、朝鮮の貴族)の道楽息子を好演していました。

両班という身分に甘んじながらも、どこかで自分の生きる道を模索し、人知れず苦悩するヒソン。彼もまたエシンに出会い変わってゆきます。

ミスター・サンシャイン 感想 ミスター・サンシャイン 感想

そしてお決まりのブロマンス!この3人はお互い反目しあいながらも物語後半では厚い信頼で結ばれる同志となってゆきます。この3人の絡みがよかった~

ミスター・サンシャイン 感想

やっぱりこうやって並べると、やっぱりみんな大人ないい男!!左から日本育ちのクドンメ、朝鮮の両班ヒソン、アメリカ人の将校ユージン。それぞれ生まれも生き方も、そして性格も全く違う3人の男たちは、それぞれのやり方でエシンを愛し抜きます。

ひたすら羨ましいです笑

私は特にク・ドンメをめぐる愛のお話が好きでした。そこがこのドラマの一番のキュンキュンポイントだった気がします。




悪役は日本人💦

物語の舞台は日本の朝鮮統治時代。悪役=日本人です。
昔はアメリカ映画をみると、悪役=ソ連でしたねぇ。まぁそんな程度のものと思って観るべきだと思っています。

最初数話は、朝鮮という国の政治の腐敗、貴族たちの横暴さ、奴隷制度の無慈悲さなども描かれ、当時の人々の暮らしが楽ではなかったのは日本だけのせいではない、という風に描かれていたように感じていたのですが、後半はただただひたすら日本が悪役になってゆきます…。

これが本当にひどくて、日本人としても残念ですが、国籍関係なくドラマの一視聴者としても、歴史のあまりに極端な描き方は興ざめしますね💦

しかしこれには理由があって、放送開始直後から、日本をあまりに良く描きすぎだと一部の視聴者からのクレームがすごかったそうです。そこで後半は脚本を変更したのか編集で変更したのか、とにかく日本人は鬼畜のごとく描かれています(^^;)

これがミスターサンシャインが韓国では大ヒットしたのに、日本ではそれほど受け入れられなかった理由ですね~。それでもドラマとしての面白さは捨てがたく、日本人の描かれ方に抵抗のない方は是非ご覧ください。

あと、日本人役もすべて韓国人俳優さんが演じてます。韓国人俳優さんの日本語のレベルはいかに?!そこらへんは私はかなり楽しんで観ることができました♪

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