★★★★★5つ星ドラマ

韓国ドラマ【空から降る一億の星】視聴感想ソ・イングク主演

「空から降る一億の星」は、ソ・イングクがめちゃくちゃカッコいい、とにかく切ない純愛ラブ・ストーリーです

2002年に高視聴率をたたき出した大ヒット日本ドラマ「空から降る一億の星」のリメイクで、本国韓国では視聴率がイマイチだったようですが、視聴率とドラマの出来の良さは必ずしも比例せず、はよくある事。

W主演のソ・イングクとチョン・ソミンは、どちらも今が俳優として一番脂がのった時期なのかも。二人の熱演が見事です!

私の評価は 星5つの超おすすめ慟哭純愛ラブストーリーです!

 




すでに原作があってのリメイク作品は往々にして原作を越えられない事が多いですが、残念ながらキムタク主演の原作をみていないので比較はできません。

久しぶりに幼少期の秘密、記憶喪失、過去のトラウマ、運命の再会といったドラマチック要素がてんこ盛りの韓流ドラマをみましたが、主演二人のビジュアルのよさもあって、泥臭くならない、どこまでもスタイリッシュなドラマでした。

話の展開も早く、サスペンスと恋愛の二つの要素のバランスが絶妙で、序盤から全く飽きずに最後まで完走。

視聴中はずーっと、ソ・イングク演じるムヨンの憂いのある眼差しから目が離せませんでした。彼は悪なのか、善なのか。彼を愛してもいいのか…。ヒロインの葛藤に、私も真剣に一緒に苦悩してしまいました~

視聴後はしばらく茫然自失。←いわゆるロス状態。
劇中のセリフそのままに「ムヨンにはまったら絶対に抜け出せない」となりました。

ものすごく気合の入った予告動画。

空から降る一億の星 あらすじ・キャスト・スタッフ

【あらすじ】
広告デザイナーのユ・ジンガン(チョン・ソミン)は幼い頃に両親を失い、20歳年の離れた兄ユ・ジングク(パク・ソンウン)と2人で暮らしている。ある日、親友ペク・スンア(ソ・ウンス)の陶芸展に招待されたジンガンは、パーティーのスタッフとしてやってきたビール会社の従業員キム・ムヨン(ソ・イングク)と出会い、彼の失礼な発言に憤慨。兄のジングクもまた陶芸展に向かう途中でムヨンとすれ違い、彼の眼差しになぜか胸騒ぎを覚えるのだった。一方、スンアは恋人である財閥御曹司チャン・ウサン(ト・サンウ)が有名教授の陶芸品を彼女の作品として展示したばかりか、作品解説のトークショーまで準備していることを知ってウサンを責める。2人の会話を耳にしたムヨンは偶然を装って作品を壊し、スンアが嫌がっていたトークショーを阻止。スンアはたちまちムヨンに夢中になり、彼と付き合い始める。しかしムヨンが別の女性と映画館にいる姿を目撃したジンガンは、スンアへの気持ちが本気だとは思えず、ムヨンに会うたびにケンカ腰になってしまう。そんな中、女子大生殺人事件を捜査していたジングクは、数々の手がかりからムヨンが事件に関与していると直感するが・・・。(オフィシャルサイトより引用)

【キャスト】
キム・ムヨン:ソ・イングク応答せよ 1997」「ショッピング王ルイ」
ユ・ジンガン:チョン・ソミン「赤と黒」「この恋は初めてなので
ユ・ジングク:パク・ソンウン「太王四神記」「リメンバー~記憶の彼方へ~」
ペク・スンア:ソ・ウンス「黄金の私の人生」
【演出】:ユ・ジェウォン「ああ、私の幽霊さま」「明日、キミと」
【脚本】:ソン・ヘジン『愛を歌う花』
【原作脚本】:北川悦吏子「ロングバケーション」「半分、青い。」




全ての伏線を回収しつつラストに突き進む脚本が見事

キムタク日本版「空から降る一億の星」を観た記憶がなく、どんなストーリーなのかよく知らずに視聴開始したのですが、5話くらいまで観たところで、ソ・イングク=ムヨンと一緒に堕ちるところまで堕ちる覚悟を決めたました笑 

というのも、序盤の数話で、ムヨンの善か悪か分からない危うい魅力を描き切り、視聴者を虜にする脚本と演出がすごいのです!(え、虜になったの私だけ?)

実際にこんな男が目の前に現れたら全力で関わらないように逃げるしかないのですが、それでもドラマの中のヒロイン、ジンガンと同じく「逃げ切れないかも・・。いや、逃げないかも。」とすでに堕ちている自分に気づくww

一人の女性が謎の自殺を遂げます。果たして本当に自殺なのか?それとも他殺か?犯人は?…とサスペンス的な要素で序盤は盛り上がります。
そして物語は25年前のとある事件につながってゆきます。そして初回から張り巡らされていた様々な伏線が一つ一つが丁寧に回収されてゆき、最後につながる流れは見事でした!

悪魔と呼ばれたムヨンが同じ傷を持つジンガンに出会い、彼女を愛し、彼女から愛されることで徐々に人としての感情を得ていく過程は、二人の微笑ましいシーンが山盛りで、このドラマの唯一の救いでした。

「どうしたらいい?」「こんな俺でいいのか?」など、本当に何でもない短いセリフが視聴したファンの間で名セリフとして挙げられていますが、私もこの二つのセリフには胸を撃ち抜かれました。

シーンに合っているからこそ大きな力を持つシンプルなセリフ、そんな名場面を作るのが抜群に巧い脚本家さんだったなぁ。

名シーンも名セリフももっと紹介したいのですが、ネタバレしたくないので自粛。写真も貼らない!




「空から降る一億の星」でソ・イングクが役者として開眼!

彼の作品は「応答せよ1997」からほぼ網羅。私の中ではどのイングクも全部すごく素敵で、歌手出身なのに演技も上手だな~、というお気に入りの俳優の一人だったのだけど…。

この「空から降る一億の星」では、失礼な言い方かもしれないけど「イングク、こんな演技できたんだ!!」という驚きでいっぱいです。

愛する事も愛される事も知らずに、ただ人生をゲームのように生きる孤独な男、キム・ムヨン。自分が傷つくことも、周りの人間を傷つける事にもためらいがない危険で小悪魔的な魅力をもち、周りにいる彼を愛する女性達も、彼にとっては一時の退屈しのぎにすぎない。

イングクはそんなムヨンを男の色気ダダ漏れで演じています。普通は嫌悪感を抱いても良いはずの女性を弄ぶ姿さえつい見惚れてしまう…。まさに抗う事の出来ない魅力を持つムヨンそのものです。眼差しやまばたき、ほんの微妙な間で気持ちを伝える繊細な演技で、この難役を見事に演じ切っています。

あまり感情を表情に露わにするキャラクターではないムヨンですが、こうやって写真を集めてみると、表情豊か!↓

↑魔性の魅力を持つムヨン。絶対に好きになってはいけない、でも絶対に好きになってしまう。

↑動物に優しい人は良い人だよね、とやっぱり女は思ってしまうのよ…。

↑こんな冷徹な眼差しもたまらない。三白眼と斜視で色気抜群。

↑涙をこらえる姿も。 

↑やっと自分の気持ちを素直に言えたムヨン。

↑職業は手作りビール会社のブルワリー助手。なんだこのものすごくカッコいい職業は!
職人であり、レシピを考えるクリエイティブな側面もある。でもって、ビールの樽をひょいと持ち上げるイングクのたくましい二の腕も拝めるという…。よくこんな仕事を役柄としてよく考えたな~!!天才!と変な感心してしまう。

このドラマの前に観たのが「ショッピング王ルイ」なのでギャップが激しいわ~。いや、あれはあれで可愛いイングクで、コメディも出来ることを証明して見せてくれましたが、このドラマの彼はまた別格です。

よくよく彼の今までの作品リストを見返すとラブコメ系が多く、今回のムヨンを演じる事は彼にとってはそれなりの挑戦だったのではないでしょうか?

このドラマは彼の代表作となり、また役者としてのターニング・ポイントとなる作品となったと思います。
このドラマ以降、今現在は特に次に作品は決まってないという事らしいのだけど、多分今後は映画に活躍のステージが移っていくのではないかなぁという予感です。それはそれで寂しいなぁ。(と勝手に予測ですが)




イングクの魅力に負けないヒロイン、チョン・ソミン

さて、そんな無敵の演技を見せてくれたソ・イングクに負けない熱演で存在感抜群だったヒロインは、最近私イチオシのチョン・ソミンです。

この恋は初めてだから」でも等身大のリアルな女性像を演じて、改めて彼女の魅力を見直したばかりでしたが、続けてのこのドラマ!彼女の評価は私の中で更に高まりました。

このドラマについて彼女は以下のように語っています。

「4ヶ月程度をジンガンで過ごしながら心がたくさん痛んだし、心理的にもかなり大変でしたが、私にはもう一度演技する楽しさを教えてくれた時間でもありました。こんなにも一生懸命だったことがあったかと思うほど、ジンガンという人物に夢中だったようです。その全ての時間があまりにも大切で、感謝しています」

確かにただ観ているだけの私もジンガンの疑似体験で息も絶え絶えになったので笑、4か月間も演じた彼女は相当疲弊したでしょうね💦

ムヨンの暗い心を、太陽のような明るさで照らす、強い母性を持ったジンガン。ジンガンの愛情の揺るぎなさに、視聴者も何度も気持ちが救われたと思います。
その強い愛をチョン・ソミンが全身でまさに体当たりの演技で表現していました。

いつもお互いを思いやる愛情たっぷりの兄妹シーン↓

最後まで強かったジンガンの、ぶれないキャラが良かったな~




「空から降る一億の星」賛否両論のラスト

ラストは賛否両論あるようですが、私はあれでよかったと思っています。他にもきっと幾通りもラストの案はあったでしょうが、どんなラストが良いかは視聴者によって様々で、きっと万人の思いに応えるのは無理でしょう。

私が脚本を書けるならばどうしたかな~?と少し考えてみましたが、あまりうまい案は出てきませんでした笑

サスペンスであり悲劇であり、そして何よりも純愛の物語だったと思います。
純愛を貫いた二人の姿に、ただただ涙したい方、是非。

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