★★★3つ星ドラマ

「花遊記(ファユギ)」(コリアンオデッセイ)あらすじと感想

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ コリアンオデッセイ

イ・スンギ主演の「花遊記(ファユギ)」視聴完了です!
観たいと思っていたのに、なぜかNetflixでは「コリアンオデッセイ」という題名になっていて、しばらく「花遊記ファユギ」だと気づかずに見逃してました~

私の評価星3半つのおすすめドラマです!

「花遊記(ファユギ)」は西遊記をモチーフとしたファンタジー・ラブロマンス。
ファンタジー大得意のホン姉妹の脚本です。

イ・スンギsiiに苦手意識のあった私ですが、最後まで2枚目路線を貫いたせいなのか、今までのイ・スンギとは違う一面を見たような気がしてなかなか好みでした(*´з`)
↓(髪型変ですが)

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ コリアンオデッセイ

荒唐無稽なファンタジーロマンスかと思いきや、西遊記というモチーフがあるお陰で世界観がしっかりしており、その世界観の中で韓流ドラマらしい運命のロマンスを散りばめたストーリーが生きて、評判よりはずっと面白かったです!

さすがベテラン脚本家、ホン姉妹のドラマでした(^^)/

暴れん坊の孫悟空、唯一孫悟空を抑えることが出来る三蔵法師(人間)、仲間である猪八戒(豚の妖怪)と沙悟浄(かっぱ)、そして宿敵の牛魔王。
そんな「西遊記」の世界観に馴染みのある人ならすんなりと入っていけるストーリーだと思います!

(注:テレビ版やUNEXT版では孫悟空を「ソン・オゴン」としていたようですが、ネトフリ版では「孫悟空」と漢字表記されていたので、孫悟空でレビュー書いてます。)

「西遊記(ファユギ)」のあらすじ・キャスト・スタッフ

あらすじ

幼い頃から霊が見える特殊な能力のある少女チン・ソンミは、友達から気味悪がられ、孤独な幼少時代を過ごす。そんなある日、偶然出会ったウ・フィ(牛魔王)から「あるものを取ってきてほしい」頼まれた事で、思いがけず閉じ込められていた孫悟空の封印を解き放ち、人間界に放ってしまう。

封印を解く代わりに孫悟空と交わした契約、「私を守って」という約束は守られることなく25年が経ったが、チン・ソンミは、大人になっても心のどこかで孫悟空を待ちわびているのだが‥‥。

キャスト

  • ソン・オゴン(孫悟空):イ・スンギ「華麗なる遺産」「」
  • 牛魔王ウ・フィ :チャ・スンウォン「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」
  • 三蔵法師チン・ソンミ :オ・ヨンソ「猟奇的な彼女」
  • チョ・パルゲ(猪八戒)/PK :イ・ホンギ(FTISLAND)
  • サ・オジョン(沙悟浄)/ユン・デシク :チャン・グァン
  • マ秘書 :イエル「トッケビ
  • イ・ハンジュ(三蔵の会社の社員) :キム・ソンオ「サムマイウェイ~恋の一発逆転!~」
  • アリス(&玉龍) :ユン・ボラ「ドクター異邦人」
  • プジャ 役:イ・セヨン「最高の一発」
  • 冬将軍(&夏仙女):ソンヒョク「私はチャン・ボリ!」
  • 須菩提祖師 :ソン・ジル「最後から二番目の恋~beautifuldays」
  • 雑貨屋主人 :イム・イェジン「プロデューサー」
  • 雑貨屋の孫 :チョン・ジェウォン(ONE)「アスダル年代記

演出:パク・ホンギュン「善徳女王」「最高の愛」
脚本:ホン・ジョンウン、ホン・ミラン(ホン姉妹!)
「主君の太陽」「ビッグ」




西遊記の世界観が生かされている

25年前、幼い頃の自分を裏切った孫悟空と再会したソンミ。実はソンミは三蔵の生まれ変わりです。

どこかで再会を待ちわびていたソンミとは裏腹に、孫悟空は

「三蔵の肉を食べると妖怪は強くなれる」

そんな理由からソンミを食べようとするのです。

孫悟空を止めるべく、着けたものを思い通りにすることができる緊箍児(きんこじ)を、牛魔王(チャ・スンウォン)の力を借りて孫悟空に装着させる事に成功します。

しかも現代版の緊箍児は「愛の力」で相手を縛るため、孫悟空はソンミを愛するようになってしまうのです(*´з`)

西遊記では孫悟空の頭に付けられていた緊箍児(きんこじ)は、ドラマではブレスレットに姿を変えていました。現代風~ww
ファユギ 花遊記 韓国ドラマ コリアンオデッセイ

「緊箍児のせいだ!!」と怒りながらも、「お前のことを愛している」と言う孫悟空。愛する三蔵が傷つくと苦しくなるため、三蔵の肉を求めて彼女に近づく悪鬼から、彼女を守ることに。

「どこにいても呼べば飛んでくる」

しかも孫悟空は「斉天大聖」という位の高い妖怪で、牛魔王でも敵わない圧倒的な強さを持つのです。←どうでもいい設定と思いつつやっぱり力と地位がある男はかっこいいと思ってしまう悲しい女のさが(^^;)

それまで孤独だったチン・ソンミは、例えそれが緊箍児の力だと分かっていても、自分を愛して守ってくれる存在が出来たことが嬉しいのですよね…。

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ コリアンオデッセイ
わかるーー!強い女性ほど、「誰かに守られたい」という願望があるものですよね…

それまで孤独だったソンミのそばにいつも孫悟空がいるようになり、悪鬼からも常に守ってくれる。緊箍児を外せばすぐに自分に襲い掛かってくるかもしれない妖怪だけれど、今は自分の事を愛してくれている。

そしていつしかソンミの中で、徐々に孫悟空への想いが芽生え始めます。

この愛は本当に緊箍児の力だけなのか?
緊箍児を外してしまったら、愛も消えてしまうのか?

ここがこのドラマのキモです!!

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ コリアンオデッセイ

ホン姉妹、ほんとに切ない展開に持ち込むの、大得意ですねー
かなり胸キュンシーン満載で、夢中で何話も続けてみてしまう。

孫悟空自身も、自分の気持ちの変化に戸惑います。

彼女を愛する気持ちは緊箍児(きんこじ)のせいなのか?
緊箍児を外してもらって自由の身になりたいという気持ちの一方で、チン・ソンミへの想いが消えてしまうのならば、緊箍児を外したくない、とも考え始めます。

ちなみにイ・スンギの髪型にはすぐ慣れます。韓国ドラマあるあるで、最初??と思ってもやがてかっこよく見えてくる不思議ww

※ここから下はネタバレ気味ですのでご注意を!




トッケビに似てるファユギ

ドラマ後半はもっと切ない展開も待ち受けており、観ながら「基本的にはトッケビと話は一緒だ!」とずっと思っていました。同じファンタジーラブロマンスだし、比べずにはいられないのですよね~

トッケビの運命の女性。それは唯一トッケビを殺すことが出来る鬼の花嫁。
相棒は死神で、その死神にも悲しい運命の恋人がいました。↓(左:トッケビと死神)

一方、孫悟空の運命の女性は唯一自分を縛り付けることが出来る三蔵で、相棒は牛魔王。
牛魔王にも密かに思い続ける悲恋の相手が。(右:孫悟空と牛魔王)

孫悟空と牛魔王は「西遊記」では敵対していましたが、ファユギでは永遠のライバルとして描かれており、この二人のブロマンスもトッケビ同様に見どころでした(^^)/

トッケビでここ!!というシーンでは「Stay with Me」が流れましたが…

ファユギでも同じようなテーマソング「When I Saw You」が流れます。
この演出も似てたかな~(^^;)

↑決してキライじゃない曲ですが!

絶対に大ヒット作「トッケビ」を意識したと思いますが、残念ながらそこまでの名作にはなりきれなかった「花遊記(ファユギ)」です。

猪八戒、沙悟浄とのコミカルなやりとりや、牛魔王と孫悟空のセレブな暮らしぶりなど、他にも類似点がすごくあったと思うのですが、決定的に違ったのは脚本の質と演出の洗練され具合でした。

まず脚本で言うと、20話が長すぎたという印象です。

10話くらいまでは展開もスムーズだったのですが、15話過ぎくらいからかなり話が中だるみし、更にストーリーも無理やり感が増して共感が出来なくなってきました。16話くらいにして一気にラストに持ち込めば盛り上がった気持ちそのままに最終話を迎えられたのにと残念です。

実はラストもかなり強引で、続編が出来るような中途半端な終わり方だったのですよね(^^;)
本当に続編が出来るのかな?!

更に言ってしまうと、演出が少々チープだったような気がします。CGが多いせいもありますが、セリフも陳腐に感じるところも多々あって、映像も台詞も、もう少し洗練されていれば!と思わずにいられませんでした~




キャラにぴったりと合ったキャスティング

それでも20話観終わって「面白かった」と思えたのはキャストがすごく良かったからだと思います。

ヒロインのオ・ヨンソの楚々とした美しい三蔵が「西遊記」の夏目雅子を彷彿とさせました。(古すぎる?)

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ

今や「三食ごはん」の方で有名なチャ・スンウォンさんは牛魔王にぴったり!コミカルな演技はさすがの存在感でした。

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ

そしてこれもはまり役過ぎてびっくりの猪八戒ことイ・ホンギ。↓
少々ぶたちゃんぽさがあって~(^^;) 豚の妖怪にぴったりすぎました。
猪八戒の純愛のストーリー、好きでした。

ファユギ 花遊記 韓国ドラマ

ゾンビのプジャを演じたイ・セヨン。一人二役ともいえる難しい役をしっかりと演じ切りました。ファユギ 花遊記 韓国ドラマ

↓毎度おなじみの名脇役、 キム・ソンオ。サム・マイウェイが記憶に新しいです。

そしてこちら雑貨屋の息子役で、実は結構重要な役であったチョン・ジェウォン(ONE)。アスダル年代記でも目をつけてましたが、今回も美少年ぶり爆発してました。出番少ないのに強烈な印象も残して、ブレイク必至の俳優さんだと確信。ファユギ 花遊記 韓国ドラマ

まとめ感想

少々強引なストーリー展開や、荒唐無稽な設定、チープな演出も10年も前には韓国ドラマでは良くある事で、それでも夢中で見たドラマはたくさんありました。

そういう意味では、一昔前であれば十分満足できる出来だった「花遊記(ファユギ)」ですが、最近の韓国ドラマのクオリティはどんどん上がっていて、こちらも見る目ばっかり肥えてきてしまい、どうしてもちょっと厳しい評価になってしまいますね(^^;)

特に名作「トッケビ」に似たところが多く、比較されるのは不可避なので、放映後はあまり良い評判は聞きませんでしたが、実際に見てみるとホン姉妹のドラマはやっぱり中毒性があって、多少のアラはあっても夢中で見る事ができたと思います(^^)/

イ・スンギ孫悟空のツンデレも定番だけどやっぱり好きだったし、牛魔王、猪八戒の純愛にも泣かされました。

その他にも冬将軍、夏仙女などの西遊記を彷彿とさせるキャラも大勢出てきて、ファンタジー好きには楽しめる要素も多いです。

運命の愛に胸キュンしたい方、是非(^^)/




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